アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』 “アバンの使徒”対談掲載のVジャンプ1月特大号は本日発売!!
本日発売のVジャンプ1月特大号では“アバンの使徒”対談を掲載中です! 今回は本誌の一部を特別にお届けします!
――完結記念SPということで、勇者ダイたちアバンの使徒を演じられたみなさんにお話を伺います! 『ダイ好きTV』ですでに本編に関していろいろとお話されているかと思いますので、VJではちょっと違った切り口から伺えればと思います。
一同 よろしくお願いします!
――もし冒険を終えたアバンの使徒たちが、デルムリン島に集まって「おつかれさま会」のようなパーティーをしたら…といったシチュエーションでお話を伺えればと思います。そのパーティーでは、それぞれどんな行動をしていると思いますか?
豊永 ダイくんにとっては、実家みたいなものですよね。
梶 確かに。島を案内してくれそう!
小松 アバンの使徒5人の中で、料理ができる人はいるのかな。
種﨑 『ダイ好きTV』でも料理の話題はありましたよね。三条陸先生への質問で。
豊永 うん。たぶんアバン先生が一番上手で、次点はポップじゃないかって。ヒュンケルはいざやる気になるとすごくこだわるタイプけど、なかなか腰が重いってことも回答されてたと思う。
梶 なんでやってくれないんだろう(笑)。興味がないのかな?
種﨑 逆に一番料理ができないのは、レオナだともおっしゃっていました。
早見 高貴な姫さまだから、料理をする必要もなかったということなんですかね。ところでデルムリン島だと、何を食べるんでしょう? キャンプ的なもの?
小松 魚とか木の実とか? あとは牛とか鹿とか、モンスターじゃない動物かな。
梶 もしそういうエピソードがあるとしたら、狩りにいくグループと料理の準備をするグループとで分かれそうだよね。ヒュンケルはもう、我先にと狩りにいっちゃいそう(笑)。
種﨑 そうなると、ダイくんが案内役で同行しそうですね。
豊永 マァムは料理と狩りとどっちに行くんだろう。お料理係のほうかな?
梶 『ダイ』の物語においての人間関係を振り返りつつ予想すると…なんか料理はポップとマァムで担当しそう。それで、夜にみんなが騒いでいるなか、1人静かな海辺にヒュンケルがたたずんでおり、そこに…みたいな。
小松 あーもう目に浮かぶ(笑)。絶対そうなりそう。
豊永 ヒュンケル、なんでいつも1人になりたがるんだろうね(笑)。
梶 レオナは、狩りのグループに後ろからついていきつつ、他のことにも気を配って、薪になる枝とか果物なんかもを集めてくれそうなイメージ。
早見 『ダイ』の世界なら、調理が楽そうですよね。火を起こすのもメラでいけちゃいそう。
豊永 いざパーティーが始まったら、マァムはみんなにBBQを焼いてくれそう。
小松 配るのはやるかもね。でも調理の過程では、うっかり焦がしちゃいそうかも(笑)。
――さてワイワイと楽しそうなパーティーになりそうですが、もしこの場にあと3人までキャラクターを呼べるとしたら、誰を呼びますか?
豊永 3人だけとなると、めっちゃ悩む! 全員呼びたいくらいですから(笑)。
梶 いや確かに難しいけど…そこはやっぱりクロコダインを呼んであげないとじゃない? 俺は心苦しいよ…。
豊永 でもそうなってくるとチウもかわいそうだし、ロン・ベルクさんやノヴァだって呼びたい。バダックさんにヒムだって。
早見 本当、みんな来てほしくなっちゃいますね。
種﨑 アバン先生は、絶対に参加してほしいです。
小松 うん、先生はいてほしい。ブラスじいちゃんはデルムリン島の地元民だから、枠を埋めずにその場にいてもいいですよね?(笑)
種﨑 そうなると、ゴメちゃんもいつもそばにいてくれる存在だから、枠からは除外していいですよね(笑)。
豊永 なんかルールの穴を突きつつある(笑)。それぞれの担当キャラで、声をかけたいキャラも変わってくるかも。俺はやっぱり、マトリフ師匠を呼びたいかなあ。
早見 私はメルルに来てほしいですね。
梶 …ひと悶着あると思うよ?(笑)
小松 マァム的には、ぜひ老師とチウを呼びたいです。
梶 ヒュンケル目線では、ヒムとラーハルト。みんな魔王軍出身のキャラだけど、最後まで一緒に戦った仲間だしね。
早見 レオナでいうと、エイミさんたち三賢者。それに国王とかも呼びたいけど、そうなると盛大なパーティーになっちゃいそうですね。
梶 急に国をあげての一大イベントみたいになってきた(笑)。
豊永 デルムリン島の周りに見たことないような船が集まってきちゃって。
種﨑 私自身の推しというのもあるんですが、敵味方関係ないのであればフレイザードを呼びたいです。隔たりのないパーティーであれば、フレイザードも楽しんでくれるのかなってちょっと思います。
早見 カーテンコールみたいなものだし、いいんじゃないでしょうか。BBQだったら活躍してくれそう。
梶 炎のほうの半身で串を焼いて、氷のほうの半身でアイスクリーム作って、みたいなね(笑)。敵味方関係ないのであれば、キルバーンとかもありかもしれない。
豊永 リンゴを宙に投げてファントムレイザーで切ってくれたりとか、場を盛りあげてくれそう。
小松 じゃあ私はザボエラを呼びたいかも。モシャスしてもらって、「どっちが本物のマァム?」って出し物をやったら面白そう。
梶 敵ではないけど、バルトスさんに来てほしいな。立派に成長したヒュンケルを見てあげてほしい。
種﨑 作中で亡くなっている方もありなら、みんなのお父さんとお母さんを呼ぶのもいいですよね。
早見 そうなると、バランとソアラがいいかも。
梶 いいね、最高じゃんそれ! すべては勇者のために!
――これは決まりましたかね。
豊永 アバン先生と、バランとソアラで!
小松 がんばってくれた勇者を、ねぎらう気持ちもこめて。
種﨑 「すべては勇者のために」。ちょっと申し訳ない気持ちもありますが、ありがたいです(笑)。
――ちなみに、あと1人OKだったら?
梶 せっかくキレイにまとまったのに、そういうこと言う!?(笑) うーん、でもここはさすがにクロコダインじゃない?
豊永 ハドラーじゃなくていい?
梶 (笑)。クロコダインは、ヒュンケルよりも先に仲間になってるしね。勇者パーティとしては、かなりの古参だから。
豊永 それに加えてエイミさんとメルルは、条件無視でそこにいる、ってことにしてください(笑)。
梶 おいおい!(笑)
――では本編のお話を伺えればと思います。『ダイ』の物語の中でも重要な要素の1つとなる、キャラクターたちの成長を語っていただけますでしょうか。
梶 “誰が”というでもなく、みんな本当に成長したよね。
豊永 うん、みんな成長した。身体的な強さの成長と心の成長って別だと思うしね。
梶 そうだね。それももちろんだし、それぞれにとって、一番乗りこえるのが困難なハードルを越えてきているような気がするから、やっぱり“誰が”とかじゃないんだよね。
豊永 心の成長という面では、ポップとハドラーが王道なところだよね。身体的な強さの成長の面でいえばもちろんダイくんなわけだし、成長の幅でいえばマァムも。もともと僧侶戦士だったのから、4~5日という短期間で閃華裂光拳を覚えるまでの武闘家に成長したのはすごいよね。
小松 武闘家としてのポテンシャルが高かったんでしょうね。
梶 変化という面では、ヒュンケルは心の成長に合わせて、使う武器も変わっていったよね。
豊永 そうだね、それぞれでいろんな成長の仕方がある。姫さんは精神的に大きく成長をとげて神聖な力を手に入れた。レオナがいなかったらミナカトールを習得できなかったから、そこで道は途絶えていたかもしれない。
梶 心の強さでいえば、レオナの成長は素晴らしかった! 本当にかっこよかったです。
早見 ミナカトール習得の場面は、本当にドラマがありましたよね。アバンの使徒はみんなすごく成長しているから、周りの人たちに目を向けるのはどうでしょう? ニセ勇者一行とか。
豊永 ピラァ・オブ・バーンの1つを止めるときに、みんなで登ってましたよね。あのとき戦士のへろへろは、魔法を使えるわけでもないのになんでついてきていたのかって原作を読んだときからずっと思っていました。でも今回アニメで観て、パーティとしてこいつらと命をともにするぞっていう覚悟に気づかされたね。
梶 万が一があったら、かばう気だったはず。
豊永 うん。最後のギリギリのところでへろへろの株が上がったシーンだと思う。
梶 もともと未熟だった存在からの成長という枠でいうと、チウもね。最初は口だけの弱虫、みたいな感じだったのに、本当に強く、勇敢になって。
豊永 チウがいると場が和んでいいよね。
種﨑 暗い雰囲気を明るくしてくれる、太陽のようなムードメーカーですよね。
豊永 それと忘れちゃいけない、ヒム。敵だったキャラが仲間になるっていうのは王道の展開ではあるんだけど、ヒムの言葉には説得力があるんだよね。
梶 もともとはオリハルコン製の駒の1つだったはずが…その概念を超えて、髪まで生えて、生物学上の「進化」に近い成長をとげたのには、やっぱり驚かされたよね。
――誰が一番成長したというのは、やはり決められるものではなさそうですね。
種﨑 はい。それぞれが成長の形も違いますし、「みんな違って、みんないい」と心から思います。
――では続いて、『ダイ』は2年という長期間の作品になりましたが、本編で印象に残るシーンや、収録時の特別なエピソードなどはありますでしょうか。
梶 『ダイ』は本当に名シーンばかりなので、これについても、なかなか一番というのは決められないですね。アニメならではの演出も最高に熱かったですし、林ゆうきさんの音楽も本当に素晴らしかったですし。これ以上なく感動的な仕上がりにしていただだけたのではないかと感じています。
早見 本編以外の印象に残った出来事だと、実は収録のときにスタッフのみなさんがサプライズを用意してくださったことがあったんです。私は立ち会えなかったのですが、ハドラーとゴメちゃんの最後の出演だった話数では、それぞれがデコレーションされたケーキを用意してくださって。
小松 私はゴメちゃんのときに立ち会えなくて、後から聞いたんです。こうなると、最終話のときも何かありそうだねってキャスト同士で話してました。
豊永 最後はダイの剣のケーキくるでしょ! ってね。結果的に当てちゃった形になったけど(笑)。
――ダイの剣のケーキが! それはすごい。
豊永 ケーキでできた花畑の土台にダイの剣が刺さっている、オープニングのラストカットを模したものでした。その剣を種﨑さんが抜いてくれました。
種﨑 僭越ながら(笑)。
梶 手をベタベタにしながらね(笑)。でもあれは、勇者にしかできないことだよ。
小松 リアルに見られて感動でした。
早見 ケーキもすごかったのですが、実は最終話の収録には三条陸先生と稲田浩司先生もいらっしゃってくれて、本当に感無量でした。
豊永 なかなか打ち上げも難しいご時世だしね。演じてきたキャストにねぎらいのお言葉をいただけて、本当にうれしかったです。聞くところによると稲田先生が収録や打ち上げにいらっしゃることはほとんどないとのことで、感動もひとしおでした。
小松 貴重な場だったんですね。本当に感謝しかありません。
――『ダイ』のアニメとしての物語はいったん完結を迎えましたが、コンテンツとしての『ダイ』に今後期待することはありますでしょうか。妄想で構いませんので、「こんなものがほしい」といったものは。
梶 僕は一貫して、「少年ヒュンケルの不思議のダンジョン」がほしいと言い続けます!(笑) 子ども時代の、まだ地底魔城がどういうところかわからないころのヒュンケルが、モンスターたちとたわむれたり、迷子になりながらもバルトスさんを捜しにいったり。
豊永 それいいね! 「少年ヒュンケルのドラゴンクエストモンスターズ」とかもいいかも。
梶 そう! ヒュンケルもモンスターと心を通わせることができますからね。話をふくらませるのが大変そうですが…ぜひご検討いただけるとありがたいです!(笑)
小松 私は、デルムリン島でのんびりすごすようなゲームを遊びたいかも。
豊永 「あつまれデルムリン島の森」?(笑)
早見 デルムリン島を開拓してみたいですね。
種﨑 それは私もぜひやってみたいです(笑)。
――物語の広がりに対して、こういったものがあればという期待はありますでしょうか。
豊永 僕はもう、「魔界編」をぜひ見てみたいです。本編では魔界という場所がどういうところなのかほぼ描かれなかったので。でも『勇者アバンと獄炎の魔王』の物語もまだまだこれからなので、僕としては10年でも15年でも待ち続けるつもりです。
梶 アニメに備えて、いつでも演じられるようにしておかないとだね!
豊永 そうそう。もしかしたら年齢を重ねているかもなので、ちょっと大人なポップをやれるかもしれないし、誰と誰がくっついて…みたいな未来も見られるのかもしれないと思うと期待しちゃう。長い目で待っていようかなと思います。
梶 沙織ちゃんはどう?
早見 私はそうですね、レオナと一緒におでかけできるアプリみたいなものがいいですね。デパートにショッピングに行くと、あれもこれもいいじゃないなんて、コメントをしてくれたり。
豊永 いいねそれ。すごい量の姫さんのセリフ収録が必要になりそうだけど(笑)。
梶 楽しくてずっとやり続けちゃいそう! 種﨑さんはどう?
種﨑 みなさんいいアイデアばかりで、私からはもう挙げるほどではないのですが…しいて言えば、すごくシンプルなゆるいゲームが好みなので『ダイ』でも欲しいかもしれないです。
豊永 ゆるゲー。例えばどんな?
種﨑 目の前にヒュンケルがいて、タップするごとに痛がったりこそばゆがったりいろんなリアクションをしてくれるんだけど、倒しても何度でも立ち上がってくる「不死身のヒュンケル」みたいな。
小松 それはゆるくてある意味面白そう(笑)。フレイザードのとか、いろいろバリエーションもできそうですね。
梶 「メラゾーマ」って言い切る前に中断させたりとかね。途中でふっと消してまた最初から。
豊永 そういうゆるゲー詰め合わせもいいな。
梶 「油断しなかったボラホーン」とかね。
豊永 超面白いそれ(笑)。いやいくらでも思いつくね。なんか居酒屋でやるような妄想話になってしまってすいません(笑)。
――お話は尽きませんが、こちらの質問を伺って最後にさせていただけますでしょうか。アバンの使徒のみなさまだからこそ聞ける質問です。「勇者ダイは生きている」と信じていますか?
梶 これはもう、『ダイ好きTV』でもご本人が断言しましたからね!
種﨑 はい! 言い切りました。
梶 だからもう、間違いないでしょう。
豊永 みんな同じ想いだね。それじゃはい、せーの!
一同 「信じています!」
――ありがとうございました! そして2年という長期間、本当におつかれさまでした!