アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』 ミストバーン役 子安武人さん×キルバーン役 吉野裕行さんのスペシャルトークVジャンプ9月特大号未掲載パートを公開!!

発売中のVジャンプ9月特大号掲載のミストバーン役子安武人さん×キルバーン役・吉野裕行さんのトークは読んでいただけましたか? その冒頭と、誌面に掲載しきれなかった未公開部分も公開いたします!

代表作「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズ ディオ/DIO、
「銀魂」高杉晋助、「ONE PIECE」クザン。クセのある役を多数担当。


代表作「ハイキュー!!」シリーズ 岩泉一、
「イナズマイレブン」シリーズ 鬼道有人。歌手や漫画原案など幅広く活躍している。

ミストバーンとキルバーン
この役を演じることになって…!?

吉野 『ダイの大冒険』、僕は世代的に読んでいました。小学生からはずっと週刊少年ジャンプを読んでいたので、リアルタイムで見ていました。アニメもやっていましたしね。

――その新作アニメに、ご自分が出演することになるとは…?

吉野 本当に嬉しくて、そういうご縁があったのがありがたいです。子安さんはどうなんですか。

子安 僕はジャンプなら、『リンかけ』(『リングにかけろ』作:車田正美)世代です。『聖闘士星矢』でも『風魔の小次郎』でもなく『リンかけ』。『ダイ』連載時は、僕はもうこの業界で働いてたかな。

吉野 もうこの業界に!

子安 僕はもう、19歳くらいから働いていましたから。もちろん作品としては注目していましたよ。『ドラゴンクエスト』の世界観を活かしたマンガって、どんなものなんだって注目して読んだ記憶があります。一度アニメ化されているのももちろん知っていますし、どなたがやっていてどんなお芝居をしていたっていうのももちろん知っていました。新しくアニメ化ということで、改めて最初から読むと…おもしろいですよね! 確認のために読んでいたのに、夢中になって読んじゃって「あれ? 仕事で読んでるんだった」って(笑)。

吉野 楽しんじゃったんですね!

子安 大人になって改めて読み返すと、多分当時読んでいたものと違うような感覚も感じて、楽しめましたね。もちろんミストバーンとして読んだので、ダイたちが小憎らしく感じちゃいましたけど(笑)。

吉野 自分も、キルバーン役が決まって、改めて読み直しました。一気に読みふけりましたね。やっぱり、よくできているなと感じました。それに子安さんと同じく、歳を重ねるといろいろと違うところを見ちゃいますよね。改めて、ハマりましたね

【Vジャンプ未公開】
『ダイの大冒険』のアフレコ現場は…!?

――お二人からみて、『ダイの大冒険』のアフレコ現場はどのような印象をもたれていますか。

吉野 ほかの現場と比べて、なかなかないような現場ですよね。ダイ世代だった人が多くて、すごくモチベーションが高い。

子安 みんな『ダイ』が好きだよね。「すごく好きでした」って言う子たちばっかりだから、やっぱり熱いですよね。

吉野 でもこのご時世で、少人数にわけての収録なので、収録はほぼひとり。あとは僕らだいたいはバーン様と。

子安 そうだよね。魔王軍だけで収録っていうのがほとんどで…こないだちょっと戦ったから、ダイとか、マァムとか、ポップと初めて絡んだとかいう感じですね。

吉野 そうなんですよね。

子安 だからこないだの収録では、あいつらをイビってやったぜ。あおってあおって! 収録とは全然関係ないところで(笑)。いっぱいあおってやりました。

――先月、小松(未可子)さんを取材させていただいたときにおっしゃっていました。「子安さんの揺さぶりがすごかった」と。

子安 (笑)。

吉野 伝わってる(笑)。

子安 始まる前から、精神的に動揺するように仕掛けて、ここで正義を潰してやろうかと思って。

吉野 役に入っていますね。勇者一行を早いところしばいておこうと。

子安 アフレコの前にね(笑)。

吉野 僕はまだ、魔王軍以外とはあまり会わないから…本当に、早くブロキーナさん(演:水島裕)にあいたくて! 勇者一行のおじいちゃんたちが、大好きで。

子安 好きだよね、おじいちゃん。

吉野 好きですね。役として、おじいちゃんができるようになりたいって思ってるので。僕だったらこういう風なおじいちゃんにしたいっていうのは、いつも考えています。

子安 おじいちゃんお芝居うまいんですよ。

吉野 実は…ブロキーナがすごい好きなんですよ!

子安 (笑)。じゃあ「俺がやる!」って、奪い取っちゃえば?

吉野 いやいや、大先輩ですよ(笑)。

子安 大先輩なんて関係ない(笑)。

吉野 本当に、水島さんの演技を楽しみにしてるので!

――ブロキーナが本当に好きなんですね!

吉野 強いのに、おしりピリピリ病とか、ああいうのが好きなんですよ。正義の勇者とか、真っ直ぐ戦うキャラクターも嫌いじゃないんですが、ちょっと外れてるほうが好きなんです。それにいまのところ、ブロキーナってほとんどなんで強いのかわからないじゃないですか。そういうキャラクターが、僕は魅力的だなって思います。子安さんは誰が好きなんですか?

子安 うーん、僕自分のことで精一杯なので、どうやってミストバーンを演じようかなって。これからちょっと難しくなっていくので、その作戦を考えてばかりで好きなキャラとか特にないですね。

吉野 そこは、気になりますね。最終的にどこになるのっていうのも込みで、気になりますね!

子安 気になるね。ミストバーンのいろいろなことを気にしているので、ちょっと他のことはあまり気にならないんです。でも誰も彼もおもしろキャラにしか見えなくて! それが超おもしろいですね。誰も彼も。

吉野 キャラ、多いですしね。めちゃめちゃ大所帯のパーティーですからね。寝返ったやつらも含めて。

子安 そう! 寝返ったやつらも多くてね! なんだよあいつらみたいな(笑)。本当にまともなのは、キルバーンとミストバーンしかいないんじゃない?

吉野 そうですよ!

子安 みんな、ふわふわふわふわしやがって! 一貫して俺たちは変わらないつもりだからね、ずっと!

吉野 そうですね(笑)。

子安 どんなに俺たちが正しいか、でもきっと、負けなきゃいけないからそれを今から考えてるんです。

吉野 そうですね(笑)。

【Vジャンプ未公開】
『勇者アバンと極炎の魔王』も語る!?

――『勇者アバンと獄炎の魔王』もご覧になっていただけているそうですね。

吉野 当時読んでいたファンとして楽しいですし、嬉しいです。やっぱりアバンの過去の話、パーティを組んで、仲間との出会いが描かれてるじゃないですか。マァムのお父さんとお母さんが出てきて。あとはブラスじいちゃんとかも出てくるし。あらかじめ仕掛けておいて、最終的にそのネタを回収するんじゃなくて、もともとある状態に持っていくために逆算して描いていてるじゃないですか。そう考えても、すごく楽しいです。

子安 僕は単純に「いいな、人気キャラって…」と思ってます。アバン先生くらいの人気キャラは、ちゃんと外伝描いてもらえるんだって。

吉野 いやいや、それは(笑)。

子安 ここはあえて先生に、反旗を翻さないといけない。

吉野 え!? 翻しすぎでしょ。

子安 人気キャラクターはまあ作っていいですよ。でもね、キルバーンとミストバーンの出会いとかね、魔王バーン様との出会いとかね。

吉野 そこは確かにね。

子安 そういう側の話を描いても、きっと誰も応援してくれないから。

吉野 それは…(笑)。

――喜ぶファンはいると思いますよ!

子安 でもアバンに比べるとね…。

吉野 そりゃあ、勇者ですし。

子安 アバンの人気、もっと出ちゃうじゃない! 今の連載をあと2回くらいで終わらせてもらって(笑)。

吉野 え!? それで魔王軍を?

子安 そうそう、魔王軍の話をやったほうが盛り上がると思うんだよね。

吉野 ちょ(笑)。

子安 ちょっと先生に言っておいてもらって。

吉野 どんなアドバイス(笑)。

子安 いや真面目に言うと、本当にキャラクターの若い頃の話はおもしろいですよね。あのキャラどこにいるんだろうとか、なにしてるんだろうとか。だから、ミストバーンも出してもらって、外伝で人気が出るように描いてもらえれば! ミストはアバンに比べたら人気ないから、外伝の中で美味しく描いてもらって。すごいな、男気あるな、みたいな。魔王軍が違う悪と戦うみたいな。

吉野 ちゃんと、美学があるわけですね。

子安 悪の美学の中で戦う。主役になりうるようなね。

吉野 主役になりたいの?

子安 端的に言えばそうだな。

吉野 (笑)。

子安 すごく簡単に言えば。

吉野 こっちにちゃんとスポット当てて欲しいと。

子安 そうそう。アバンアバン言ってんじゃねえよって。

吉野 そうね(笑)。それだけ好きなんですね。

子安 とにかく、ミストバーンが好きなんですよ。『勇者アバン』に関して、僕が言っていたことは、フィクションです。反旗は翻しません。

吉野 一番最後に(笑)。

子安 フォローしておかないと(笑)。

吉野 子安さんは、自分が演じるキャラへの愛が強すぎるんですよね(笑)。

Vジャンプ9月特大号(特別定価590円(税込))掲載のインタビューでは、お2人がどのように考えて演じているかなど、興味深いお話が盛りだくさん! 大好評連載中の『勇者アバンと獄炎の魔王』は第9話「海に消えた勇者」を掲載。海底に囚われたアバンは、いったいどうする…!? どちらもチェックしてくださいね! 

PICKUP

NEWS&EVENTS

ニュースをもっと見る