アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』 ポップ役・豊永利行のVジャンプ7月特大号未掲載のインタビューを公開!!
5月21日、本日発売のVジャンプ7月特大号には、ポップ役・豊永利行さんの熱いインタビューを掲載しています! ここでは、そのインタビューの冒頭部分をちょっぴり公開! そして、誌面に掲載できなかった未公開部分も!
バラン編まで演じてきて…
ポップが自分のものになってきた!?
――バランとの戦いが終わり、ここまでポップを演じてきてのご感想をお願いします。
豊永 最初の頃はいわゆる30年前のアニメ『ダイの大冒険』で、難波圭一さんが演じられていたポップだったり、ポップを愛している方々に対してのリスペクトだったり、僕自身の愛しているポップだったりとか、そういったものを前提に演じようと思っていたのですが、ここまで演じさせてもらって、非常におこがましいのですが、演じれば演じるほど、ポップという人物が徐々に自分のものになってきたと感じさせていただいています。今はそこに甘えず、油断せずにポップを作り上げていこうという想いが強いです。毎回ポップは、大切な行動をしたり、大事な言葉を残すことが非常に多いので、本当に毎話毎話しっかり演じていかないといけないなと思っています。それに加えて、豊永利行が演じているからこそ出せるポップらしさを、常に探求していきたいと考えて、現在進行形で臨ませていただいている…という感じです。
――ポップは徐々に、そして最近はいきなり成長したりする部分も意識しているのでしょうか?
豊永 作品、キャラクターによって、意識して変えていくときと、勝手に変わっていくときとがあるのですが、ポップに関してはどちらもあるなと感じています。自分なりにポップはここで少し成長したとか、大人になったとか、自分のポップの演技へのアプローチをちょっとずつちょっとずつ変えようと意識はしています。現場で一緒に演じていただいている、ダイだったり、クロコダインのおっさんだったり、そういう周りのキャラクターに影響を受けつつ、必然的に変わっていっているみたいなところもあります。
――なるほど。周囲の声優のみなさんの影響も大きいということですね。
豊永 はい。本作は、アニメ『ダイの大冒険』をみんなで作っているなというのを、毎週実感しながら、収録させていただいていますね。
【Vジャンプ未公開】
豊永さんは「ドラゴンクエスト」シリーズ大好き!
――豊永さんは、「ドラゴンクエスト」シリーズのゲームも、お好きだと聞いています!
豊永 はい。まずナンバリングは、全部やらせていただいていますし、あとは「DQモンスターズ」シリーズは「DQモンスターズ ジョーカー2」まではやりました、あとは「DQビルダーズ」も、「DQヒーローズ」も1、2両方やりましたね。
――最近の作品も、やっているんですね。
豊永 そうですね、「ドラゴンクエスト」という名前がつくものには基本1回は手を出していますね。
――いつから、「DQ」シリーズはプレイされていたんですか?
豊永 僕は「DQV」がド直球世代なんですよ! その頃『Vジャンプ』を買って読んでいた記憶はありますね。
――スーパーファミコンになって、初めてのDQですね。
豊永 そうですそうです! ファミコンから画質が綺麗になって!
――「DQV」のためにスーファミを買う人も多かったですね。
豊永 うわあ、いろいろ思い出してきた。そうそう、みんなボロンゴかチロルにするんですよ! 僕はプックル派で…友達には意外といなかったんですよ。
――「DQ」シリーズは、今年の5月27日に35周年を迎えます。
豊永 すごいですね、35周年って! 国民的RPGとしての「ドラゴンクエスト」というブランドが、何回も社会現象を巻き起こしていますけれど、またこの先もまた社会現象と言えるくらいの盛り上がりを見せてくれているんじゃないかなと思っています! その中の1つとして『ダイの大冒険』に携わらせていただいている身としては、めちゃくちゃ幸せだなと感じながら日々生活しています。
【Vジャンプ未公開】
豊永利行が選ぶ現在までのアニメでの
ポップ名シーンベスト3!!
豊永 ポップの名シーンなら、まず第9話「ひとかけらの勇気」のクロコダイン戦ですかね。あとは第17話「不死身の救世主」のハドラーとベギラマ合戦した回ですね。いや、ベスト3難しいな(笑)。まあ現在までなら、1位は確実に第30話「ポップの覚悟」のメガンテなんですけど。でも2位は難しいですね。ガルダンディー戦も僕は好きなんですよね。だから2位が第9話「ひとかけらの勇気」のクロコダイン戦。3位が第26話「竜騎衆大接近」のポップが単騎で乗り込んでのガルダンディー戦ですね。これはバトル的な意味での名シーンベスト3です。いわば、ポップがカッコよかったベスト3ですね!
――ほかにも、バトル以外の名シーンも…?
豊永 ポップの成長というところだと、第21話「マァムの決意」のマトリフさんに師事を乞うて修業するところとか、あとは個人的に第29話「バランの怒り」のラーハルトの生い立ちを聞いて泣くヒュンケルとポップのシーン、あの描写好きなんです。そういうところから、人間としてすごくいい生き方をしてるんだなと感じられているところとか。カッコいいベスト3ができあがったのが、こういうシーンのおかげ、みたいな感じですね。いや本当に、ポップの名シーンはあげたらきりがないんですよね。ここから話が進めば進むほど、さらに増えていきますし!
――確かにそうですね! この先もいろいろな名シーンがありますが、以前から豊永さんは物語を全部知っているわけじゃないですか。先のことを意識して演技しているのか、意識しないで演技してるのか、そのへんをお聞かせいただけますか。
豊永 そこは、難しいところなんです。収録前に自宅で、ロジカルに演技プランを考えているときは先のことも考えつつ組み立てていますね。この後の展開こうなっていくから、今回やる話数ではビビり要素はちょっと減らしておこうとか。最近は、今までやってきていた情けないモードみたいなものを、薄めていってる作業を実はしています。なのでそういうだんだん勇敢になっていく部分とかっていうのは、今まではもっと情けないようにセリフを言っていたのが、もうちょっと腹に力をいれた言いかたにしようかなとか。家で準備してるときには、そういうことを考えたりしています。
――なるほど、演技プランを立てて臨むということですね。
豊永 でも実際に現場に入ったら、流れに任せるという感じでやっていますね。本当はパッションだけでいきたいんですが、パッションだけだと多分豊永利行が、豊永利行として泣いちゃう気がして…演じながら泣いてしまう、関係ないところで泣いてしまうっていうことになりそうなので(笑)。
――この先の展開は、特にそうなっちゃいますよね。
豊永 本当、危ないんですよ。『ダイの大冒険』は、台本だけでも普通に泣いちゃうんです…これからもどんどんポップの名シーンは出てきますので、みなさんこれからもよろしくお願いします!
Vジャンプ7月特大号(特別定価600円(税込))掲載のインタビューでは、インタビュー以外にも、『クロスブレイド』最新情報など、記事もてんこ盛り! 大好評連載中の『勇者アバンと獄炎の魔王』は第8話「ガンガディアの戦慄」を掲載。ついにあの男が…!・ アニメ『ダイの大冒険』とともに、Vジャンプも楽しんでください!