『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』スペシャルインタビュー・ ダイ役、種﨑敦美さんが語るダイへの想い!

現在発売中のVジャンプ3月特大号では、ダイ役の種﨑敦美さんインタビューを掲載しています! ポータルサイトではその一部と、誌面に載せきれなかった未公開トークを公開!

プロフィール 種﨑敦美〇たねざきあつみ
9月27日生まれ、大分県出身。
代表作は「魔法使いの嫁」羽鳥チセ役、
「この音とまれ!」鳳月さとわ役。

1月から2クール目に突入してまだまだダイの熱い戦いは続く!

――1クール目が終わり、2クール目突入ということで、種﨑さんとしてはどのような心境なのでしょう?

『ダイの大冒険』の場合、1クール、2クールっていう風には考えていませんでしたが…話数だけでいうと1クール目の終わりってヒュンケルとの決着がついたところまでですね。1クール、第13話くらいまで見たみなさんの中には、テンポが早く感じられる方もいらっしゃるかもしれません。ですが『ダイの大冒険』の物語の大事なところは、余すところなく描いてくださっているのではないかと思っています。このシーンは外せないよな、あのシーンはカットしてこう繋げたのか…など、原作と照らし合わせながら毎回台本を読んでいます。唐澤監督をはじめ、アニメーションを作っている皆様が、すでに完結しているからこその作り方をされていて、『ダイの大冒険』という作品をきちんと理解した上で作っていらっしゃるので、毎話毎話そこかしこから愛を感じます。それにキャストも全員、『ダイの大冒険』が大好きな方しかいないので、キャストの熱量もアフレコのたびに感じています。どの方も喋った瞬間からそのキャラクターなので新しいキャラクターが登場する度にワクワクします。最近それを一番感じたのが、マトリフ役の山路和弘さんなんですが…まだ、この本が発売の段階では出ていないですよね。

――キャストは既に発表になっています。

では今から言っておきますが、一言めから超マトリフさんでした! ポップとの掛け合い、ずっと聞いていたいです!

どのキャストさんもレジェンド的な存在のすごい方ばかりなので、とても恵まれた、贅沢な環境で収録させていただいていると毎話感じます。

――その中で主役というのはプレッシャーもあったんじゃないでしょうか。

「嬉しい!」と「どうしよう!」が、絶え間なく襲ってきます(笑)。きっと、収録している間、ずーっとその気持ちはあるんだろうなと思っています。キャストのみなさんの熱量が本当にすごいので、ダイがそこで負けてはいられないという気持ちで挑んでいます。

――1クールの中でも、ダイはどんどん成長していますよね。

そうですね。ですがダイの成長を表現しよう、と意識して演じてはいません。本当にその時々、その話、そのシーンで、相手役のキャストさんからいただけるものに対して、それと同じもの、時にはそれ以上に、返していけたらと思っています。ダイだけじゃなくて他のキャラクターも成長していて、ダイがダメなときには他の誰かが助けてくれる。仲間と一緒に成長していく。それが『ダイの大冒険』だと思っています。収録でもその場の空気を大事にしながら、仲間と一緒に冒険、収録をしていたら、自然と成長していたというのが理想で、そうありたいなと思っています。

【Vジャンプ未公開】
ダイを演じていくうえで感謝している先輩のみなさん

お芝居はもちろん、現場でも本当にポップのようにいてくれる豊永(利行)さんには特に感謝しています。だいぶ早い段階で、ある時心の中で、このまま進んでいって大丈夫だろうかという不安が芽生えてしまい、演じる際の心の置き所に迷っていたのを豊永さんに見抜かれてしまって…「最初の頃のダイと違うように感じるけど、どうしたの?」と、声をかけてくださったんです。そこで監督も交えて、いろんなお話をたくさんしました。そのおかげで、モヤッとしていたものがとれて、考えすぎるのをやめよう、自分とみんなを信じてまっすぐ進んでいこう思えるようになったんです。

それに加えてある時ハドラー役の関(智一)さんが、自分の収録は終わっているのに残っていてくださって…「もしかして、こーいう場面のセリフ苦手でしょ」と。どうしたらもっとうまく出来ただろうと思っていたところをズバリ言われて!「どうしたらいいかわからないです」と相談したら、「画に合わせなくていい」と! 気持ちの流れのままやれば勝手に合ってくるからと。気持ちでやるなんて大前提で当たり前のことかもしれないのですが、その時の私はたしかに「画がこうなっているから…」と、ガチガチに考えてしまっていたんです。いただいた関さんの言葉から「もっと自由に、自分の気持ちのまま」が自分の中に刻まれました。でもいざ実践しようとしてもうまくいかない事が続きました。

ですが、奈良(徹)さんのフレイザードのお芝居を見ている時に突然、もっと自由に、気持ちのままという関さんの言葉がふと腑に落ちたんです! 本当に、先輩方のおかげで少しずつ成長出来ている気がします。

――主役であるダイという役は、種﨑さんにとってハードルの高い役だったんでしょうか?

すでに完結している作品で、原作も読んでいて、29年前のアニメも観ていて、強い思い入れもあって…役というより作品自体が自分にとってかなり高いハードルだったと思います。先輩方のアドバイスやお芝居から、私が演じたものがダイなんだと、強く思えるようになりました。言葉にするのは難しいのですが、『ダイの大冒険』という作品を作るにあたり、自分なりの最善の方法がわかってきた感覚です。高いハードルを越えたいです。

好評発売中のVジャンプ3月特大号(特別定価580円(税込))では、種﨑さんが選ぶ、これまでの「ダイの名シーンベスト5」なども掲載! ほかにも『ダイの大冒険』情報と、連載マンガ『勇者アバンと獄炎の魔王』も掲載しています! ぜひとも、ご覧ください!

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